畳業界を震撼させる”こんなニュース”がありました。
『中国産を熊本県産と偽り、会社経営者の男ら3人が逮捕』
中国産などの粗悪な畳を熊本県産の高級畳と偽り、販売していた疑いで、東京の畳販売会社が摘発された。
12年12月、中国産などのイグサを使った6000円程度の畳を東京都内の男性に7万円で販売した疑いが持たれている。
容疑者らは「国産で一番良質な熊本県産の畳表を値引きして張り替えます」と言って販売したものの、すぐに穴が開いたことから男性が警視庁に相談し、発覚した。畳の産地偽装を巡る摘発は全国初だという。
生活経済課によると、容疑者らは1枚1000~1500円程度の安価な畳表を熊本県産のブランド品と偽り、10倍程度の価格で工事を契約。2010年5月からの3年間で、東京都内の高齢者ら約850人から約6700万円をだまし取っていたとみられる。
このように安い値段でお客様から注文をとり、粗悪な品物を高い値段で売るというやりかたは畳業界でも増えていたので、いずれこのような問題が出てくるのではないかと心配していましたが、とうとう産地偽装が発覚しました。
でも、「どうやって中国産と国産を見分けられたのか?」、「どこを調べて偽装していたと発覚したのか?」
今回は、産地偽装を暴いたその謎を徹底解明します。これを知っていれば産地偽装にひっかかることはありませんので、ぜひ参考にして下さい。
国産の畳表には認定証がついているから安心?
国産の畳表には、5畳分で1枚または10畳分で1枚の割合で『生産者の名前が記載された認定証』や『国産畳表』のマークなどがついてます。
これだけ『生産者の名前』や『国産畳表のマーク』がついているから大丈夫!ではありません。
この『認定証』や『国産畳表のマーク』は、実は全くあてになりません。
上の写真を見てください。「くまもとJAブランド畳表」と書かれた認定証は畳表の端にホッチキスで留められているだけなんです。
なので、ホッチキスをはずして中国産の畳表に付けかえることが簡単に出来てしまいます。
また、下の写真を見て下さい。
「国産畳表」のマークが畳表についています。
実はこれ、シールになっていて畳表の端に貼られているだけなんです。
もちろん、簡単に手ではがす事ができ中国産の畳表に貼ることが可能です。
こんな偽装をする畳屋さんがいるとは思いたくありませんが「国産の認定証」や「国産畳表」のマークは実は全く当てになりません。
確実に畳の産地偽装を見破る方法
偽装にひっかからないためにも、国産か中国産かを見分ける方法をお知らせします。
それは、畳表の経糸を見ることです。
中国産の畳表(糸引き表)は、経糸がすべて白い糸で織られています。
それに比べ、国産の畳表は一本だけ「紺色(麻引き表の場合)」または「紺色と黄色(糸引き表の場合)」の熊本県で生産された証として熊本県証糸が入っています。
この糸が無い場合は、「国産をつけてきたよ」と畳屋さんが言っても間違いなく中国産なので注意して下さい。
近所の畳屋さんだから大丈夫!信用している畳屋さんだから大丈夫!ではなく、本当に誠実な畳店なら”国産は国産”、”中国産は中国産”とお客様に説明するはずです。
それをやらないでグレーにしている畳店が多いので、キチンと証拠を見せてもらいましょう。
誠実に商売をしている畳店なら喜んで説明してくれるはずです。
偽装から身を守るために、不誠実な畳店に騙されないために、正しい畳替えの知識を身につけて下さい。
畳替えをした際は、きちんと熊本県証糸まで見せてもらうことをおススメします。また、当店では必ずお客様に見て頂きます。
【営業エリア:あわら市、坂井市、福井市、加賀市】
遠方の方でもお気軽に無料お見積り・ご相談ください。もちろん出張料などはいただきません。お待ちしています。